マルチタッチスクリーンの実用化はすぐ目の前にある

Apple社から発売されたiPhone,iPodTouchによるマルチタッチデバイスが登場してから早数ヶ月。

マイクロソフトもマルチタッチテーブルのサーフェイスを販売。
次なるは安価に導入できるマルチタッチスクリーンとWindowsVistaで動くPlexというソフトウェアで構成されたシステム
TouchWallを発表した

仕組みが気になったので記事を引用した。

TouchWallは、表面をスキャンする3つの赤外線レーザ照射装置で構成される。何かが赤外線を横切るとカメラがそれを記録し、Plexに記録した情報を戻す。PratleyとSandsによれば、初期プロトタイプは段ボールのスクリーンを使って構築したそうだ。プロジェクタでPlexのインタフェースを段ボールスクリーンに投影し、それでうまく機能したそうだ

ダンボールを使ったプロトタイプはこれと似たようなだろう(ちなみに価格は50$)

デモを見た限り2006年にTED会議でジェフ・ハンが発表した
マルチタッチインタフェイスの仕組みに近いと思う。

詳しくはこれら

ジェフハン氏が利用したマルチタッチの仕組みを簡単に解説

プレキシガラスのスクリーンの下から赤外線レーザーを当てるとガラス内部で拡散反射し光が外に漏れなくなる。
ガラスの上を指で触ると、その部分の光が外に漏れる。
(この現象はFTIR(Frustrated Total Internal Reflection)というらしい)

この漏れた光を赤外線のみが見れるウェブカメラで撮影すると、スクリーン(カメラで見ると真っ黒)の上に
白い点として現れる。そして黒と白の2値情報を画像処理するとポイントとして認識可能というわけだ。

図を見る

ディスプレイ本体はアクリルパネルでもよいらしいので、
その他に赤外線LED(数10個)とバッテリーがあればよい。
1万円くらいで作れる

あとはプロジェクター(5万くらい?)と赤外線のみ透過できるようにWEBカメラ(3000円くらい)が一個あればよい。
たしかに一式そろえても数万円でできそうだ。
DIYしているサイトもある。

ひとつこのシステムの問題点をあげるとすれば、プロジェクターの投影が必要なので設置が難しいことだ。

そこで2005年の記事だけど携帯電話から小型の投影できるシステムが開発された。
携帯電話がプロジェクタに変身?--開発が進む超小型LED投影システム(半年前くらいにTVでやってた)

これと組み合わせるとどこでもマルチタッチスクリーンができそうだ。
カメラとプロジェクターを携帯電話に内蔵してしまえばよい。

スクリーンは赤外線LEDとバッテリーとをセットにしてパネル下部にワンタッチではめ込み
携帯できるようにすれば問題ないだろう。

あと3年もしたら実用化が十分にできそうなのでスクリーンをDIYして
ひと足先にソフトウェアを開発しよう。